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この記事では、元カー用品バイヤーで車業界にどっぷり浸かっていたボクがアルファード(10系)のバッテリー交換方法を解説しています。

アルファード(10系)のバッテリー交換方法を知りたいです。
格安でできる交換方法があったら教えてください。
以上のような、アルファード(10系)のバッテリー交換を格安で行う方法についての質問にお答えします。
- 大手ホームセンター カー用品バイヤーとしてバッテリー選定経験あり
- カー用品販売員時代は200台/年以上のバッテリー交換経験
- ディーラーに親族在籍で、現在も生情報を収集
バッテリー交換を自分で行う方法は、
「ディーラーで交換するのはちょっと高過ぎるな…」
「ディーラー純正バッテリーより高品質なものにしたい」
と感じている人に最適です。
今まさにエンジンがかからずに動けず今日明日中に車が必要な場合は、加入している自動車保険のロードサービスに電話し指示を仰ぎましょう。
バッテリー以外にオルタネーター(発電機)の故障も考えられるため自己判断は禁物です。
JAF会員ならバッテリー上がりでも無料で対応してもらえます。
非会員は13,130円かかります…。

JAFはバイクにも使えるのでおすすめです。
お世話になった例ではバッテリー上がりは無料、燃料切れはガソリン実費だけでした。
【高額】ディーラーで交換した場合の交換費用

ディーラーでバッテリー交換した場合のバッテリー本体と工賃です。
出先でバッテリーが上がってしまい、JAFを呼びエンジン始動後にディーラー点検してもらったところ、バッテリー交換で治ると言われました。
バッテリー交換の見積もりがこの金額だったので、ネットで検索したところバッテリー価格は半額ほどでした。
ディーラー | ネット(Amazonなど) | |
バッテリー | ¥25,850円 | ¥14,793円 |
工賃 | ¥2,530円 | ¥0 |
作業アイテム | ー | ¥2,202円〜 |
バッテリーの価格はディーラー純正よりもグレードの高いバッテリーですが、半額ほどで手に入ります。
バッテリー以外の修理の場合はディーラーに任せた方が安心ですが、バッテリー交換は自分でできます。
ディーラー、修理工場で焦って交換せずに見積もりとネット価格を比較してからの交換をおすすめします。
アルファード(10系)のバッテリー適合表

アルファード(10系)の新車搭載バッテリーは46B24Lか55D23L、ハイブリッド(HV)車の場合はS55D23Rです。
排気量 (cc) | 車両形式 | 備考 | 新車搭載 バッテリー |
---|---|---|---|
2400 | UA-ANH10W | 46B24L (55D23L) | |
2400 | UA-ANH15W | 4WD | 55D23L |
2400 | DBA-ANH10W | 46B24L (55D23L) | |
2400 | DBA-ANH15W | 4WD | 55D23L |
3000 | UA-MNH10W | 46B24L (55D23L) | |
3000 | UA-MNH15W | 4WD | 55D23L |
3000 | TA-MNH10W | 46B24L (55D23L) | |
3000 | TA-MNH15W | 4WD | 55D23L |
2400 | ZA-ATH10W | HV車 | S55D23R |
2400 | CAA-ATH10W | HV車 | S55D23R |
2400 | DAA-ATH10W | HV車 | S55D23R |
車両形式は車検証に記載されてますが、確実なのは搭載されているバッテリーを確認することです。
バッテリーを変えるなら搭載されているバッテリーより高性能のものがおすすめです。
バッテリーの保証期間と交換時期の目安

保証期間 | 交換時期の目安 | |
---|---|---|
標準車(充電制御車含む) | 3年 | 3〜4年 |
ハイブリッド(HV)車 | 3年 | 3〜4年 |
近年は、突然バッテリー上がりを起こすことが多々あり保証期間+1年以内の交換をおすすめします。
私の例ですが、バッテリー負担の少ない状態をキープしても5年9ヶ月で突然バッテリーがあがり追加充電も不能になりました。
急なバッテリーあがりで焦らないため、また余計な出費をしないためにも3〜4年毎の交換を強くおすすめします。
【格安】アルファード(10系)おすすめバッテリー2選
保証期間3年で高品質なバッテリーをふたつ紹介します。
ひとつはブルーのシェルが目を引く各レビューでも好評価のパナソニック カオスシリーズ、ふたつ目はBOSCH ハイテックプレミアムシリーズです。(HV車はGSユアサ製も評価が高いです)
55B24Lバッテリーの場合
55D23Lバッテリーの場合
S55D23Rバッテリーの場合
アルファード(10系)バッテリー交換方法(バックアップ使用)

アルファード(10系)のバッテリー交換は簡単で、工具があればDIY可能です。
交換の際にメモリーバックアップを行うことを強くおすすめします。バックアップを行わないとECU(学習機能など)やナビ設定、時計などがリセットされ思わぬトラブルが発生しかねません。
私はいちど、バックアップに失敗しスライドドアのイージークローザーが不調になった経験があります。思わぬ出費になる前にバックアップの使用を強くおすすめします。
アルファード(10系)使用工具
バッテリー交換の使用工具を紹介します。
- ゴム手袋
- 絶縁スパナ10mm(普通のスパナ10mmでも可)
- メモリーバックアップ
- モバイルバッテリー(バックアップに繋ぎます)
ゴム手袋は、感電防止のためなので薄手で構いません。
スパナは、普通のスパナ10mmでも構いませんが、ターミナルを外す際に持ち手が他の金属に当たらないよう注意してください。ショートし、スパナがハンダ付けしたようになります。
モバイルバッテリーは、スマホ充電用で構いませんがUSB-Aが挿入できるモバイルバッテリーが必要です。
以上で、アルファード(10系)の使用工具を紹介しました。
メモリーバックアップの使用方法
カーメイト SA203の使用方法です。
- モバイルバッテリーに接続する
- アルファード(10系)のOBDカプラーに接続する
- SA203の赤ランプが2個点灯したら接続完了(交換OK)
- STEP1モバイルバッテリーに接続する
SA203にモバイルバッテリーを接続すると赤いランプが1個点灯します。
※モバイルバッテリーに接続しても赤ランプが点灯しない場合、画像の赤丸のように差し込みを少し甘くするとランプが点灯する場合があります。 - STEP2アルファード(10系)のOBDカプラーに接続する
OBDカプラー差し込み前 OBDカプラー差し込み後 SA203をアルファードのOBDカプラーに接続します。
OBDカプラーはパーキングブレーキ上です。 - STEP3SA203の赤ランプが2個点灯したら接続完了(交換OK)
OBDカプラーに接続し赤いランプが2個点灯すれば接続完了です。
この状態でバッテリー交換します。
以上で、カーメイトSA203の使い方を解説しました。
アルファード(10系)バッテリー交換手順
アルファード(10系)のバッテリー交換手順を解説します。
- (ー)マイナスターミナルを外す
- (+)プラスターミナルを外す
- バッテリーステーを外しバッテリーを交換する
以上で、アルファード(10系)のバッテリー交換手順を解説しました。
バッテリー交換後、メモリーバックアップは外せますがOBDカプラーから外しにくいです。

画像のように、長辺と長辺を持ち片方をずらすように抜くとスッと抜けます。
アルファード(10系)のバッテリー交換後のリセット

メモリーバックアップを使用しない、またはメモリーバックアップに失敗した場合、各機能のリセットが必要です。
- PスイッチをDOWN操作しウィンドウを全開にする。
- スイッチをUP操作しウィンドウを全閉し、停止後も1秒以上スイッチを保持する。
- スライドドアのパワースイッチを一旦OFFにしスライドドアを手動で全閉する。
- スイッチ操作しサンルーフを全開する。
- スイッチ操作しサンルーフを全閉し、停止後も1秒以上スイッチを保持する。
- エンジン始動しステアリングを左右両端までいっぱいにきる。
以上が、アルファード(10系)のリセット作業の解説です。
アルファード(10系)のバッテリー交換についてのよくある質問
以下では、アルファード(10系)のバッテリー交換についてのよくある質問をまとめました。
- Qバッテリーの不調は事前にわかりますか?
- A
はい。
バッテリーが弱ってくると、
・エンジンがかかりにくい
・アイドリングシステムが使えなくなることが頻繁にある
・ヘッドライトが暗い
・バッテリー電圧が下がっている
といった諸症状が出てきます。
ディーラーや整備工場で点検を受けるとバッテリー電圧を計ってくれる場合がありますが「要注意」ならばバッテリー交換は半年以内に行った方が良いです。
「エンジンがかかりにくい」「アイドリングシステムが使えない」はバッテリー以外の原因も考えられます。早めにディーラーや整備工場で点検してもらいましょう。
- Qバッテリーを長持ちさせる方法はありますか?
- A
はい。
エンジンを切る時にカーエアコンやテレビなどの電装品をOFFにすることで、次回エンジン始動時のバッテリー負担を和らげることができます。
また家庭と同じようにカーエアコンの設定温度を夏なら28℃、冬なら20℃に設定することでバッテリー負担を軽くできます。
エンジン始動時は、キーを回す車であれば2段階目のイグニッションオンで5秒ほど置いてからエンジン始動でバッテリー負担を軽くできます。
プッシュスタート車はブレーキを踏まずに2回押しでイグニッションオンで5秒ほど置いてからエンジン始動です。
(電力を消費する各種センサーチェックがイグニッションオンで行われるため、エンジン始動時のバッテリー負担が抑えられます)
- Q高性能バッテリーは何がいいの?
- A
この記事で紹介しているおすすめバッテリーは保証期間が3年と長く、高性能バッテリーと言えます。
高性能バッテリーの利点としてバッテリーの長寿命化、耐候性の向上、オーディオ音質の向上、燃費アップが期待できます。
わかりやすい例で、燃費が2km/L上がったという口コミも見られました。
- Qバッテリー交換は簡単にできますか?
- A
非ハイブリッド車はカンタンにバッテリー交換できる場合がほとんどです。
交換はカンタンですが、DIYで交換する場合はメモリーバックアップすることを強くおすすめします。
バックアップせずリセットされることで思わぬ不調が発生する場合があり、余計に修理費が掛かる可能性があるためです。
また、アルファード搭載バッテリーは重いです。
おすすめバッテリーのひとつ、BOSCH(ボッシュ)ハイテックプレミアムシリーズはバッテリーに取っ手が付いているためとても便利です。

- Q交換したバッテリーの廃棄はどうするの?
- A
2023年現在、オートバックス・イエローハット・オートアールズのカー用品店大手はバッテリーを購入していなくても廃バッテリーを無料で回収してくれます。
(確実に引き取ってもらうため事前に電話連絡すれば安心できます)
また、地域のリサイクル業者でも無料で廃バッテリーを引き取ってくれる可能性は高いです。
残念ながら市町村では、廃バッテリーの引き取りは行っていません。
以上が、アルファード(10系)のバッテリー交換についてのよくある質問です。
交換時期を目安に早めに交換しておこう
この記事では、アルファード(10系)のバッテリー交換方法とおすすめバッテリー2選を紹介しました。
バッテリーがあがる前にDIY交換すれば、1万円以上の節約と高性能バッテリーを搭載できます。
高性能バッテリーを搭載することで3年の保証期間も得られるため安心してDIY交換できます。
アルファードは前後エアコンやスライドドアなど電装品の負担が大きい車です。
高性能バッテリーは特におすすめなので試してみてください!
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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