【プロフィール】ホンダ クロスロード
ホンダ クロスロードは2007~2010年までに販売され4年を迎えることなく販売を終了した短命車だ。
上位車種のCR-Vがプレミアム路線に移行したためミドルサイズSUVのポジションを担った。
和製ハマーと当時は言われていた。
加えてSUV車なのか背の高い新しいカタチの乗用車なのか立ち位置が曖昧だったため存在感を確立できず埋もれてしまったと考える。
しかしパワートレーンはストリームと同様のR18A、R20A型のi-VTECエンジンと5速ATを採用していたため1.5tほどの車体を不足なく走らせてくれる。
またストリームベースの車体とあって3列目のシートを用意する。
全長が短いためエマージェンシー用と割り切ってほしいが有るといざという時に安心だ。
記事を書いている2019年現在、ホンダ クロスロードのスタイリングはとても魅力的に見える。
よく言うところの時代がやっと追い付いてきた、とでも言おうか。
全長を抑え全幅を広くとることは日本にとって大事な2つの性能、小回り性能と乗り心地の両方をかなえているし最低地上高が高い乗用車感覚で乗れるモデルはトヨタ C-HR、ホンダ ヴェゼル、スバル XVと人気のジャンルにハマる。
【メリット①】独特のスタイリングが色褪せない
ホンダ クロスロードが発売されたとき正直にどのジャンルにあたるのか困ったのを覚えている。
ハマーみたいだからSUVなんだろうがあそこまでゴテゴテしていないためライトSUVかと思えた。
調べるとプラットフォームとエンジンはストリームと共有しているからトヨタ ヴォルツのようなキビキビとした新ジャンルの車か?などの迷いもあった。
クロスロードの発売当初はトヨタ RAV4、ホンダ CR-VなどのSUVはあったが、どうしてもSUVのイメージとしてはトヨタ ランドクルーザープラドのラダーフレームのSUVが浮かんだ。
現在、時代が一回りし改めて見てみると、カタマリ感と現在販売されている車に多い丸っぽさがないスッキリとしたスタイリングの流行りのSUVにみえてくる。
どうしてか。
近年SUV車の軟化(丸っこくなること 笑) が進み、以前に感じていたクロスロードの乗用車的なSUVという中途半端感が薄れたからだと思う。それだけ乗用車的SUV車が増えた。
今日言えるのは、やっと時代がクロスロードに追い付いてきたということだ。
現に中古車市場では人気の車種として回っているようだ。
このスタイリングをわかる方はもう既に多くいるのだろう。

【メリット②】希少なミドルサイズSUV3列シート車
先ほどジャンルの似た3車でトヨタ C-HR、ホンダ ヴェゼル、スバル XVを挙げたがどれも3列シート車ではない。
この上の3列シート車となるとマツダCX-8、ホンダCR-V(5代目)、三菱アウトランダー、トヨタランクルプラドとなり1クラスまたは2クラスも上になる。
ホンダ クロスロードのようなコンパクトSUV寄りのミドルサイズ3列シート車はとても希少な存在だ。
トヨタ ウィッシュやホンダ ストリームといったクルマの3列シートはエマージェンシー用と言われることが多いがSUVジャンルの3列シート車はランクルプラドであってもエマージェンシー用といっても過言はないと思う。ミニバンではないのだ。
ならば取り回しの良いサイズでいざという時はちょっとしたところであれば5人以上を乗せられるSUVはとても使い勝手がいい。
こういうニーズは少なくないのではと思う。 ホンダ クロスロードを知らないだけなのだ。
【メリット③】ダイレクト感のある5AT
最初に述べておくが燃費に貢献するのはCVTであることはおおよそ間違ってはいないだろう。
ホンダ クロスロード5ATの実燃費が10km/LであればCVTでは11km/L前後と向上する余地はあると思う。
それでも今回はメリットとして推した。
どのクルマでもそうだが、やはりダイレクト感はATの方があるのだ(この頃はCVTよりまだATの方が良い制御を行うクルマも少なくない)
また2019年現在、AT車は希少な存在だ。
ミドルクラスではほとんどがCVT車だ。
最近ではマツダを中心にAT車が復活してきている。
ダイレクト感といったドライビングフィールがより重視されてきたからだろう。
希少な5ATはホンダ クロスロードのひとつの魅力といって良いだろう。

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